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大昔、あるリスがクルミを地面に隠したまま、隠した場所を忘れてしまった。
冬を越すとそのクルミは芽を出した。その時にリスは隠したクルミの芽だと気が付いたが芽が出てはもう食べられないのでがっかりした。
周りのリスはそのクルミの木を見るたびに忘れんぼうのリスをからかった。その子供たちにはそのクルミの木を見せて「失敗をするとこのように取り返しがつかなくなるから気を付けようね」と教えた。
子々孫々、リスの間でそのクルミの木の出来事と教訓は言い伝えられていた。
ある年、日照りが続いたせいで食料がほとんどとれなかった。このままではリスはみんな冬が越せない。しかし、そのクルミの木だけがたくさんの実をつけていた。そのおかげでリスたちはみんな無事に冬を越せた。
次の年からリスたちはそのクルミの木を見ると「失敗をからかってはいけない。その失敗がどんな大きな実をつけるかは誰にもわからない」と話すようになりました。
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