モリガエルが山登りに出かけました。
丈夫な靴、立派な正確な地図をもって下調べもして準備万端です。
しかし実際の登山は思ったより大変険しいものでした。モリガエルは泣きそうになりながら山の真ん中まで行かないうちに引き返してしまいました。
友達のヤマガエルに相談しました。
「しっかり準備したのに何が足りなかったんだろう」
「それは大変だったね。ちょっと待っててね。山登りに必要なものをあげるよ」
ヤマガエルはモリガエルに3通の手紙を渡していいました。
「これを持ってもう一度山登りに行くといいよ。手紙は順番に開けてね。きっと次はうまくいくよ」
モリガエルはヤマガエルに励まされてもう一度山登りに挑戦することにしました。
前回あきらめたところまできましたが、とてもつらくて立ち止まってしまいました。モリガエルは最初の手紙を開けました。
「僕は君がとても頑張り屋なのを知っている。きっとうまくいくよ。」と書いてありました。モリガエルはもう少し頑張ろう、と登り始めました。
やっと頂上が見えてきました。しかしモリガエルは疲労困憊です。もう一歩も歩けそうにありません。二つ目の手紙を開けました。
「きっと今が一番つらい思いをしているだろう。でもそこを乗り越えればもう少しだ」と書いてありました。モリガエルは力をふりしぼって登り始めます。
そして山の頂上までやってきました。モリガエルは大喜びです。モリガエルは3通目の手紙の中が気になって開けてみました。
「僕は君なら頂上まで登れると信じていたよ。お祝いの準備をして待ってるよ」と書いてありました。
モリガエルはヤマガエルの言った必要なものが分かった気がしました。
99/100の小さな作り話
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