シマリスの巣にアカネズミが遊びに来ました。
シマリスは自慢のドングリコレクションを披露します。
「どのドングリもきれいだね。おや」
アカネズミが巣の端に転がっている虫食いの穴のあるドングリを見つけました。
「このドングリは特に素敵だ!穴のあき方が芸術的だよ!」
シマリスは驚きました。
「そのドングリは穴があいているからコレクションからよけておいたんだ。そんなに素敵などんぐりかなぁ」
今度はアカネズミがシマリスにドングリコレクションを披露しました」
「アカネズミ君もきれいなドングリばかり集めているね。おや」
シマリスが巣の隅っこに隠すように置いてある小さなドングリを見つけました。
「こんな珍しいドングリを隠しているなんてアカネズミ君も人が悪いね!こんな小さくてかわいいドングリは見たことがない!」
アカネズミは驚きました。そのドングリは捨てるつもりで外していたドングリだったからです。アカネズミはシマリスに提案をしました。
「アカネズミ君、良かったらなんだけど・・・」
アカネズミとシマリスは穴の空いたドングリと小さなドングリを交換しました。二人のドングリコレクションはますます充実しました。
小さな作り話128話目
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