制作中・・・
習わない習い事
マリはいとこに海外土産をもらいました。珍しい植物の種だそうです。種は真っ黒な色をしています。
早速庭に埋めてみました。
十数日経ちましたが、芽が出ません。
「どうして芽が出ないのかなぁ」
マリは理科の教科書に「発芽には水と温度と空気が必要です」と書いていたことを思い出しました。
種を植木鉢にいれて暖かい部屋の中で水をたっぷりあげました。
しかし芽が出ません。
どうしていいのかわからなくなったマリは学校の先生に種を見せて相談しました。
「これは・・・マレクシアの種だね」
先生はマリを理科室に連れて行きました。先生は「マレクシアの種」をアルコールランプであぶり始めました。
「種は燃やすと発芽します」なんて教科書には書いていません。マリはびっくりして止めようとしましたが先生は平気な顔であぶり続けます。
「ビシッ」
大きな音を立ててマレクシアの種がさけ、中から真っ白な粒が出てきました。
「これがマレクシアの種なんだ。自然界ではマレクシアの種は山火事に会った時に初めて厚いカラから外に出てくるんだよ」
先生から真っ白な種を受け取りました。
マリは学校で習うことよりもたくさんの事があるんだなぁと思いました。
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