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狐の引っ越し
アカギツネは冬の間、丘にほった巣穴で暮らしていました。
春
「あ、ギンギツネがあんないいところに住んでる」
満開になった桜の木のうろに住むギンギツネをうらやましく思いました。アカギツネは早速桜の木のうろに引っ越しました。
夏
「うわーすごい毛虫だ」
桜の季節もつかの間。アカギツネは木にワサワサと増えた毛虫に追い出されてしまいました。
「あ、ジュウジギツネがあんないいところに住んでる」
シャンデリアの花を咲かせたコナラの木の下に住むジュウジギツネをうらやましく思いました。アカギツネは早速コナラの木の下に引っ越しました。
秋
「クマだー!」
コナラのドングリを食べに来たクマに驚いてアカギツネは一目散に逃げだしました。
「あ、キタキツネがあんないいところに住んでる」
真っ赤に染まった紅葉の木の裏に住むキタキツネをうらやましく思いました。アカギツネは早速カエデの木の裏に引っ越しました。
冬
「寒いなぁ」
雪が降ってきました。穴を掘って寒さをしのぎたいところですが、カエデの木の下はかたくて掘れません。丘に向かったアカギツネは柔らかい地面に穴を掘ろうとしました。しかしすぐとなりに誰かの掘った穴があるのを見つけたので、そこにもぐりこみました。
「こんないいところにだれが住んでいたんだろう」
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