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流れ星の夜に
ある村の話。
一年に一回の流星群の夜に村の中で一番目がいい人が流れ星の数を数えます。一晩の間に1000を超えるとその村一年の吉兆とされています。
その役目にこの10年間毎年イェニという村人が選ばれていました。
しかし10年間一度も1000を超えたことはありません。そのたびに村人はみながっかりします。
皆、イェニを責めたりはしません。ただその10年、村はなんとなく暗い雰囲気に包まれていました。
11年目、今年もイェニがその役目に選ばれました。流れ星の数は990と少し。イェニはその日、生まれて初めての嘘をつきました。「流れ星は1000と1つでした」
村は大喜び。その一年村はとても明るく幸せな雰囲気に包まれました。吉兆まで結婚を待っていた家もありました。吉兆の年に開れるお祭りも催されました。皆が明るく幸せな一年を過ごしました。
イェニは自分のついた嘘をずっと隠していました。次の年からはイェニは流れ星を数える役目をやめてしまいました。
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