村の掟

2021年3月12日金曜日

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フォークアート「数字のフォークアート」
村の掟
カンボジアに伝わる昔話。
ある村の近くにある湖で泳いでいる若者がいました。若者が湖から上がると衣類や持ち物がありません。どうやら泳いでいる間に盗まれたようです。
湖の近くには村が一つしかないため、若者と同じ村の住民が盗んだようです。若者は村長に相談しました。
村長は犯人探しをする前に村の掟に従いお達しを出しました。
「犯人は夜の間に村の外れにある双子岩に盗んだものを置きなさい。村のものは夜明けまで決して双子岩には近づかず、外の様子も見ない事」
次の早朝、村のもの達が双子岩まで見に行くと、若者の衣類と所持品がそっくりおかれていました。
しきたりに従いその村ではその日、宴が催されました。みんなが肩を組み合い、語り、笑い合いました。
19/100の作り話



プロフィール

 

松原 俊之

 

小さな作り話作家。プロマジシャンでもありフォークアート作家でもあります。

朗読 カエルとチョウ

 

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