制作中…
新作を作ろうとしてフォークをいじくり回すとこんな風になります。
牛の気持ち
はるか昔、干支を決める時に神様は言いました。「干支決定競走を開催する。元旦に私の元に挨拶に来た順番に干支の名前を授ける」
龍や馬は大喜びです。ガッカリしてるのはネズミです。体が小さいので出場するどの動物よりも最も足が遅いのです。しかし二番目に足が遅いのんびり屋の牛は今回も呑気なものです。
ネズミは牛に言いました。
「どうしてそんなにのんきにしていられるの。僕たちは足が遅いから絶対に干支に入れないよ」
牛はのんびり答えます。
「別にいいじゃないか。干支に入れなくても悪いことなんて何にもありゃしない」
ネズミは泣き出してしまいました。
「悪いことはなくてもいい事もないじゃないか。ああ、何番目でもいいから干支に入りたい」
牛は仲良しのネズミが泣いてるのを見て手助けすることにしました。
「ねぇネズミくん。神様は足が速いものを干支に入れるって言ったのかい?」
「…元旦に神様の元に挨拶に来た順番」
「足が遅くても誰よりも早く出発すればいいんだよ。さぁ早速出発しよう」
ネズミはすっかり泣き止んで牛と一緒に出発しました。
誰よりも早く出発した牛とネズミは誰よりも早く神様の元へ着きました。
元々干支に入るつもりのなかった牛はネズミに一番を譲りました。
ネズミは神様に挨拶をしました。
神様は聞きました。
「最も遅いお前が一番に挨拶に来るとは思わなかった。よほどの努力をしたのであろう」
「いいえ、神様。足の速さよりも努力よりも僕の友達のおかげです」
猫を騙したとかずる賢いとかよりこうだったらいいなぁと思う子年です。
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