オーダーありがとうございます!

2021年2月1日月曜日

 オーダーありがとうございます!

カエルの三味線奏者。
火星に行こうとする人の話。
人類初の火星旅行に行こうとしている人がいました。周りの人はその人に聞きました。「火星なんか行けるわけがない」「あなたが生きてる間には多分無理」「どうして無謀な事をやろうとするのか」
その人は言いました。「私は以前、車や飛行機を使わないヨットや徒歩での世界一周に挑戦した事があります。結果は3/4ほど周ったところで挫折しました。しかし色んなことを経験しました。世界で一番大きな波、図鑑でしか見た事がない動物、各地の家庭料理、見飽きることのないオーロラ、様々な人との出会い。最初に考えていたたった一つの結果は得られませんでしたが、考えもしなかった数えきれない多くの過程を私は得ました。
火星に行く過程の中でもっと沢山の経験が得られるはずです。私は結果だけを求めているわけでは無いのです」その人は笑顔で答えました。
結果だけを求めずに、過程を楽しむことが人生の豊かさにつながるかもしれません。
今考えた作り話。



プロフィール

 

松原 俊之

 

小さな作り話作家。プロマジシャンでもありフォークアート作家でもあります。

朗読 カエルとチョウ

 

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